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〜 株式会社フォーブル(京都市) 〜
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老舗京呉服製造卸との連携により相乗効果を発揮 株式会社フォーブル(以下「フォーブル」とします。)は、江戸時代から続く老舗京呉服製造卸である石勘株式会社(以下「石勘」とします。)の子会社として平成3年に設立されました。石勘は老舗ですが、いい着物を安く提供するためタイ、ベトナム等で縫製を行うなどの取組みで業績を伸ばしてきています。 現社長は平成元年に石勘の社長に就任し、石勘の業務の見直しを進めていましたが、「これまでと同じことをやっていては生き残れない。これからの時代に合った新しい事業を興していく必要がある。」との思いから、当初は着物のレンタルを主な事業内容としてフォーブルを設立し、新しい経営陣に経営を委ねました。しかし、レンタル在庫として大量に仕入れた着物が経営を圧迫して赤字を発生させたことから、平成5年に現社長が直接経営に当たるようになり、事業内容も着物のリサイクルに変えました。その後、フォーブルは、海外縫製を行う関連会社と合併するなどして、新作着物、小物雑貨、帯など和装製品全般を取り扱う総合和装メーカーとなっています。 現在では、フォーブルと石勘の間に資本関係はありませんが、販売力に強みを持つフォーブルと、豊富な商品ストック等の資産を有する石勘、両者がお互いをうまく活かすことで相乗効果を発揮し、両社ともに業績を伸ばす好循環を作り上げています。 |
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いい着物を安く提供するために フォーブルのポリシーは「いい着物を安く提供する」という非常にシンプルなものです。同社は同業他社より販売経費を低く抑えるなど原価を低減するためにいろいろな取組みを行っていますが、根本となっているのはいち早く整備した海外生産のシステムです。新作着物の縫製をすべて海外で行うことで、国内生産の着物の数分の1という圧倒的な価格競争力を持ち得ています。もちろん日本の厳しい消費者に買ってもらうためには「安かろう悪かろう」ではダメで、一定レベルの品質を維持する必要があります。そのため、フォーブルは海外従業員の技能向上に力を入れており、海外従業員を京都に招いて1年間みっちり和裁指導を行い、一人前にしてから縫製作業に当たらせています。1年間というと短いような印象もありますが、朝から夕方まで1日ずっと指導を受けることから、実質的には普通に習う4年分程度の密度があるのではないか、と同社は考えています。 また、商品管理もきめ細かく行われています。着物も鮮度が大切であり、常に魅力のある着物を提供したいという思いから、毎月在庫商品の見直しを行い、鮮度の落ちた商品は即座に見切り処分を行っています。 ![]() デフレ圧力が強く、値下げ競争が激しい昨今ですが、フォーブルではどこの問屋に対しても値引きはせず、正札で販売しているということで、まさに圧倒的な価格競争力と商品の魅力を維持できている成果といえるでしょう。 |
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着物市場の拡大に向けて フォーブルはまた、商品そのものの強さに安住することなく、より魅力のある商品づくりのため、新しい試みを行っています。 まず、販売面では、「お客様のニーズをもっと聞きたい」との思いから、平成13年に大阪の心斎橋に実店舗を設置しました。来店客から取り入れられた意見は、新しい着物の企画、商品構成の参考として大いに役立てられています。 また、昨今注目を集めているリサイクル着物はフォーブルの事業内容の2割程度を占めていますが、その仕入れについて、従来からある古着屋、貸衣装屋からの仕入れに加え、一般家庭に眠っているきものを掘り起こすべく、着払いで同社に着物を送付するだけで買い取ってもらえる仕組みを設けました。持ち込み、出張査定ももちろんできますが、それが面倒、わずらわしいといった人も気軽に買取を依頼できるようになっています。 さらに、着付け専門校の協力を得て、着物に関する基礎知識、体型に合った着付けのポイントから、着物に合ったヘアスタイル、着物を着たときのお作法まで、幅広い情報をホームページに掲載しており、着物に対する消費者の不安をなくし 、より着物に親しめるようなサポートも行っています。 浴衣などの「和もの」ブームをきっかけに、きものを一度着てみたいという思う若い女性が増えてきていますが、高価なきものには手を出しかねる現状も指摘されています。 手軽に手に入る着物でその良さを知ってもらうことは、着物市場の裾野を広げ、着物産業全体の活性化にも繋がると考えられます。同社の取組みを着物の世界への入り口の一つとして多くの人が着物に関心を持ち、実際に着物が生活の一部に取り入れられるようになることを期待します。 |
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